アクリル千社札(喧嘩札)5mm厚で作成、データの作り方紹介

今回はアクリル板を使用して、千社札を作りました。

3mm厚でも作成可能ですが、使用中に割れてしまう可能性を考慮して、5mm厚で作成しました。

WelPrintやウェルプリントなど、アルファベットやカタカナより、漢字がしっくりきたので、あて字で鵜絵流符林都としてみました。

周囲の和柄もさまざまな種類から選ぶ事ができたのですが、今回は上の画像の2柄で作ってみました。

余白部分で使用可能な和柄の一例もご紹介しておきます。

レーザー加工機で作成したのですが、データの作り方に意外と苦戦し、検索しても解決しなかったので、ここでやり方を紹介させていただきます。

レーザー加工機用のイラレデータ作り【メインは重なったパスを一気に除去する】


作成したデザインデータはこのような状態になっています。
印刷の場合はこのデータを印刷機に送れば完了しますが、レーザー加工機ではさらにいくつか作業をする必要があります。アウトライン表示させると分かりやすいかも知れません。

和柄が必要以上にはみ出していたり、パスが重なっていたりするので、このままでは思った通りに彫刻する事ができません。

これを回避すべく、行った手順は以下の通りです。

①デザインを作る
②フォントをアウトライン化
③余分な背景はクリッピングマスクではなくパスファインダーで調整する
④アピアランスを分割→分割・拡張を実行し、カットデータ以外の線を無くす
⑤彫刻したい場所の塗り色を全て合わせる
⑥カットデータを別レイヤーに移動させロックする
⑦彫刻データを全て選択しパスファインダー分割を実行(重なった線を除去する)
⑧白い部分(彫刻しない部分)を全て選択し、パスファインダー合体を実行
⑨黒い部分(彫刻する部分)を全て選択し、パスファインダー合体を実行
⑩白い部分を削除し、黒い塗りの部分とカットデータだけにして保存する

⑧の手順は、最終的に削除する部分なので不要かも知れません。

デザインデータに上記②〜⑩の修正を加え、最終的に出来上がったデータは以下の通りです(アウトライン表示)。

関連記事