合成PET用紙を使って耐久性のあるカードを作ってみました

紙より耐久性のあるカード

カードはお財布やカードケースに入れて持ち運ばれる可能性が高いため、それなりの耐久性が求められます。

紙で作ると耐久性も弱く、水濡れにも弱いため、すぐにボロボロになってしまいます。

そこで今回は、プラスチック製のカード作りに挑戦しました。印刷シートの厚さは200μm、用紙のサイズはA4です。完成品のサイズは86mm×54mmの角丸長方形を想定しております。今回は、レーザープリンターと、カッティングプロッターを使用して作成しました。

まずはデザインデータを作る

まずはIllustratorでカードのデザイン部分のデータを作ります。仕上がりのカードサイズを86mm×54mmと仮定し、A4サイズ1枚から10枚作る想定でデザインデータを作りました。

両面印刷で、難易度の高い全面プリントに敢えて挑戦してみました。

塗り足しを意識してカットラインを作る

次に、カットラインを作ります。デザイン部分より1回り小さく作るのがポイントです。

ピッタリサイズで作ってしまうと、カットした後に印刷されていない部分が少し出てしまうためです。

カットラインが完成したら、印刷されないように別のカット専用レイヤーに移動させ、印刷機にデータを送信します。

印刷とカットを行う

データが出来上がったら、専用のプリンターで両面印刷し、カットを行います。

オモテ面には、カッティングプロッターで読み取るための印(トンボ)も一緒に印刷し、カット工程へ進みます。

両面印刷した材料をダイカット(全カット)する場合は、カッティングマットへのインクの付着に注意する必要があります。受理層がある材料を使用したとはいえ、カッティングマットの粘着へ、印刷面が奪われてしまうことが過去に何度もありました。

今回は、裏面へ小さい保護シートを貼ることで回避することができました。

今回使用した素材は200μmのPET合成紙でしたが、中古の刃では切ることができず、新品の刃に取り替えました。新品でも約60%のパワーを出さないと両断することができませんでした。

紙より数倍硬いので、カッターの寿命は短そうですが、耐久性の高いプラスチック製カードを両面印刷で作成することに成功しました!

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